チューリップの花の不思議

チューリップの花を守っている硬い蕾は緑色からいつの間にか黄色や赤などの花色に変わっていきます。6枚の花びらのうち花を護っている外側の3枚の花びらは本来は萼(がく)に当たるもので、幼い花を護る役割があります。花が成熟するとその役割を終えて、今度は内側の花色に色を変えて花弁化していくのです。そして開花した花弁は寒暖に反応して開閉を繰り返しながら大きくなっていきます。明るさに反応して開閉するのではなく、寒いと閉じて、暖かくなると開くのを繰り返すのです。そして1週間から10日間で花弁は役割を終えて落下してしまうのです。