雪釣りを外しました

越冬した虫が這い出してくるという二十四節気の啓蟄(3月5日〜)の七十二節気で末頃(越冬した蛹の蝶が羽化して飛び回る頃)にあたる今日15日、松の雪釣りを外しました。今年初めて「雪釣り」をしてみましたが、「雪釣り」をしてから何回か積雪があったので情緒的なものだけでなく実質的にも効果があったので、やってみてよかったと思いました。来年も是非やってみたいと思っています。

そう言えば、この前モンキチョウが飛んでいるのを見かけました。

タマカタカイガラムシ(カイガラムシ科カタカイガラムシ属)

カイガラムシはいろいろな形状をしたたくさんの仲間がいますが、このマルカタカイガラムシはルビーロウムシと同じカタカイガラムシ属のカイガラムシです。雌の成虫は直径4mmほどの丸く固い形をしています。5月ごろ産卵して孵化した幼虫は一定期間動き回り、その後枝や幹に移動して固着します。幼虫で越冬するということです。放っておくと爆発的に増殖して樹勢を衰えさせたり枯死もさせる厄介な害虫です。

ブラシなどでこそぎ落とし、孵化した直後の5月に薬剤散布するのが有効とされています。幼虫時期は一般的な園芸用殺虫剤の散布が効きますが、他の時期はマシン油や石灰硫黄合剤(冬季使用)も効果があるとされています。アカホシテントウは天敵なのでアカホシテントウがいる場合は殺虫剤の散布は避けて様子を見た方がいいのではないかと思われます。

アカホシテントウの幼虫と脱皮殻
タマカタカイガラムシの雌と脱皮殻 アカホシテントウの幼虫
タマカタカイガラムシと同じ仲間のルビーロウムシ

石灰硫黄合剤を散布

ウメにマルカタカイガラムシがついてなかなか駆除できないでいました。マシン油などの殺虫剤を使ってはいたのですが、ウメには樹皮の割れ目があってどうしてもその中に潜むカイガラムシを駆除できないでいました。5月頃に幼虫が孵化するタイミングがいいということですが、なかなかそのタイミングが掴めずにいて、樹勢が回復できないでいました。

10年以上も前のものですが、石灰硫黄合剤があったので、使ってみることにしました。かなり強い匂いが残っていたので効果は期待できると思われ、使ってみることにしました。この石灰硫黄合剤は強アルカリ性で匂いも強く、金属を錆びさせたり皮膚や眼などを犯し易いので普通物の農薬ではあるものの現在は家庭園芸用の小口の薬剤は販売していません。

落葉期に果樹や樹木などに使うことが多い殺虫と殺菌の両方に効果がある薬剤になります。カイガラムシやハダニの殺虫や赤星病や黒星病の殺菌にも使われる薬剤になります。

フキノトウがたくさん

このところ暖かくなってきたので、毎日のようにたくさんの食べ頃のフキノトウが収穫できています。ご近所さんにもお裾分けしていますが、今年は大豊作です。冬場リン酸系の肥料を撒いたせいでしょうか。

チャドクガ(ドクガ科ドクガ属)

ツバキ、サザンカ、チャなどのツバキ科の植物だけに発生する害虫です。1枚の葉の裏にフェルト状の膜に覆われた卵塊を産みつけ、孵化した幼虫が整列しながら葉を食害していき、大きくなるにつれて樹木全体に広がって食害していきます。1枚の葉から発生した食害は2メートルほどの樹木全部の葉を食い尽くすほどです。

成虫、幼虫ともに持つ短い毒針毛に強い毒性があります。幼虫1匹の毒針毛は50万本にも及ぶと言われ、卵塊や6回繰り返す脱皮時の抜け殻や死骸にも付着しているので注意が必要です。また、毒針毛は風に乗って飛散もするので被害は大きい害虫です。発生は5月と9月を中心に年2回。殺虫剤は一般的な園芸用殺虫剤で大丈夫ですが、死骸の処理には十分気をつける必要があります。全体に広がらないうちに殺虫することが大事になります。

毒による症状は軽い場合は痒みですみますが、赤く腫れ上がったり痒みや痛みが長く続きます。2回目以降、アレルギー反応でより強い反応が出こともあるようです。治療にはステロイド外用薬や抗ヒスタミン軟膏が有効です。 

ツバキ「バリーヌーゼン?」が咲き出しました

ご近所さんから5、6年くらい前に頂いた枝を挿木して育てた直径10cmにもなる大輪ツバキです。もう2mを超えて大きく育ちました。品種は分からないと言う事でしたが、調べてみたら洋種の「バリーヌーゼン」ではないかと思っています。今年は蕾がたくさんついていましたが、昨日、急にたくさん咲き出しました。去年はチャドクガが2回もつきました。

クリスマスローズの水揚げ

クリスマスローズは切り取った花をそのまま水につけてもすぐに萎れてしまうので、水揚げが必要です。通常湯揚げなどをしますが、今回はぬるま湯の中にたっぷりつけて、冷えるまでそのままにして水揚げしてました。