タマカタカイガラムシ(カイガラムシ科カタカイガラムシ属)

カイガラムシはいろいろな形状をしたたくさんの仲間がいますが、このマルカタカイガラムシはルビーロウムシと同じカタカイガラムシ属のカイガラムシです。雌の成虫は直径4mmほどの丸く固い形をしています。5月ごろ産卵して孵化した幼虫は一定期間動き回り、その後枝や幹に移動して固着します。幼虫で越冬するということです。放っておくと爆発的に増殖して樹勢を衰えさせたり枯死もさせる厄介な害虫です。

ブラシなどでこそぎ落とし、孵化した直後の5月に薬剤散布するのが有効とされています。幼虫時期は一般的な園芸用殺虫剤の散布が効きますが、他の時期はマシン油や石灰硫黄合剤(冬季使用)も効果があるとされています。アカホシテントウは天敵なのでアカホシテントウがいる場合は殺虫剤の散布は避けて様子を見た方がいいのではないかと思われます。

アカホシテントウの幼虫と脱皮殻
タマカタカイガラムシの雌と脱皮殻 アカホシテントウの幼虫
タマカタカイガラムシと同じ仲間のルビーロウムシ

石灰硫黄合剤を散布

ウメにマルカタカイガラムシがついてなかなか駆除できないでいました。マシン油などの殺虫剤を使ってはいたのですが、ウメには樹皮の割れ目があってどうしてもその中に潜むカイガラムシを駆除できないでいました。5月頃に幼虫が孵化するタイミングがいいということですが、なかなかそのタイミングが掴めずにいて、樹勢が回復できないでいました。

10年以上も前のものですが、石灰硫黄合剤があったので、使ってみることにしました。かなり強い匂いが残っていたので効果は期待できると思われ、使ってみることにしました。この石灰硫黄合剤は強アルカリ性で匂いも強く、金属を錆びさせたり皮膚や眼などを犯し易いので普通物の農薬ではあるものの現在は家庭園芸用の小口の薬剤は販売していません。

落葉期に果樹や樹木などに使うことが多い殺虫と殺菌の両方に効果がある薬剤になります。カイガラムシやハダニの殺虫や赤星病や黒星病の殺菌にも使われる薬剤になります。