ナガミヒナゲシ(長実雛芥子)

ナガミヒナゲシ ケシ科ケシ属の1年草 原産地は地中海沿岸地方 開花期は4月~5月

近所のマンションの前庭に密集して咲いていたナガミヒナゲシを見つけました。このように他の植物の生育を阻害しながら広がっていきます。また、ヘロインではありませんが実をはじめ茎や根にも毒性が認められているので注意が必要になります。駆除対象の外来植物ではありませんが、かわいいとばかり言ってはいられない植物ではあります。

 2019年のナガミヒナゲシの過去記事  2021年のナガミヒナゲシについての記事

ハナミズキ(花水木)が咲き出しました

ハナミズキはミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜科の北アメリカ原産の落葉高木です。ヤマボウシの花が葉が展開した後に咲くのに対して、ハナミズキはサクラのように葉が出る前に花が咲くのでよく目立ちます。中心にあるのが花で、花びらのように見えるのは総苞という花を守るために葉が変形したものになります。

ローダンセマム(キク科ローダンセマム属)

ローダンセマムは北アフリカ原産の多年草です。夏の蒸し暑さには弱いものの比較的耐寒性があるので東京辺りだとうまく夏越しできると翌年も花を咲かせることができます。このローダンセマムも花後に切り戻して夏越しさせた物です。今また花が咲き出しています。マーガレットに似ていますが葉は柔らかく密集しています。写真のローダンセマムは濃い「マーキュリー」というピンクの品種で、下の写真の品種は「アフリカンアイズ」という白花の品種です。

アフリカンアイズ

アフリカンアイズは現在販売中です。

いよいよノースポールの春です

ノースポールは11 月頃から苗は販売されていますが、冬の間は数輪しか咲いてくれませんが、これからがノースポールの本当の出番になります。大きく育った株一面に白い花を咲かせ、ゴールデンウイークあたりまで楽しませてくれます。

ツバキ「バリーヌーゼン?」が咲き出しました

ご近所さんから5、6年くらい前に頂いた枝を挿木して育てた直径10cmにもなる大輪ツバキです。もう2mを超えて大きく育ちました。品種は分からないと言う事でしたが、調べてみたら洋種の「バリーヌーゼン」ではないかと思っています。今年は蕾がたくさんついていましたが、昨日、急にたくさん咲き出しました。去年はチャドクガが2回もつきました。

氷が張る寒さでミニシクラメンが萎れる

ガーデンシクラメンと表示されているミニシクラメンも寒さに比較的弱いものと比較的強いものがあります。この時期水が足りていても萎れてしまう場合、耐寒性を疑う必要があります。萎れたからといって慌てて水やりをしてはいけません。鉢土が乾いているかをよく見て、乾いているようなら水やりをし、乾いていないようなら水やりをしてはいけません。乾いていない場合は寒さで萎れてしまったことが考えられますので、少し温かい所に置いて様子を見てあげましょう。多くの場合は復活してくれると思います。

この厳寒期(戸外の最低気温が5度を下回るような時期)のミニシクラメンの水やりはあまり冷たい水を朝早くや午後になってからの水やりは控えた方がいいでしょう。水は控え気味に管理するといいでしょう。地植えの場合は北側であまり陽が当たらない所では乾きが遅く、いつまでもジメジメしていて夜間凍ったり、霜柱が立つようになるので特に注意が必要です。

ハイビスカスの冬越し

ハイビスカスはアオイ科フヨウ属の非耐寒性常緑低木で、日本も沖縄などでは路地で冬越しできますが、霜が降りるような地域では屋外に置いたままにすると枯れてしまいます。そこで冬越しさせるためには、屋内で管理する必要があります。コンパクトな樹形に整えるよう半分くらいの高さで葉の付け根の上で強剪定します。この時期には植え替えはしないで、4月から5月ごろになったら植え替えをして屋外で管理します。休眠中になりますので水やりは極力控え気味にあげるようにします。もちろん、肥料などは必要ありませんが、暖房が直接当たる所は避けるもののなるべく暖かい所に置いてあげるようにしましょう。

ベランダなどで管理するにはビニールがけ、または寒冷紗とビニールのWがけをしてあげるといいでしょう。

シクラメンの管理の仕方

サクラソウ科シクラメン属の球根タイプの多年草

シクラメンは北アフリカから中近東、ヨーロッパの地中海沿岸地域原産の球根植物になります。一般的に流通しているシクラメンは原種を改良した園芸植物です。ミニシクラメン(ガーデンシクラメン)は日本の戸外でも楽しめますが、鉢物のシクラメンは耐寒温度は5度程度ですので、開花期になる12月から5月までは室内で管理することになります。と言っても20度をはるかに超えてくると逆に暑つ過ぎるために葉を落として休眠期に入ってしまいます。したがって室内でも暖かい暖房の効いた室内は苦手なので、室内でも比較的涼しい所が適しています。特にエアコンの風が直接当たるような所だと乾燥してしまうのでさらに良くありません。

長期にわたって花を咲かせるためにはレース越し程度の明るい陽に当ててあげることが必要なので、窓辺などで管理するのがベストとなります。今咲いている花を楽しむだけなら比較的暗い玄関でも大丈夫です。

また、シクラメンは花を咲かせながら長期にわたって生長していきますので、液体肥料などを週1回程度あげるといいでしょう。水は鉢土が乾いたらたっぷりあげましょう。でも、水が乾かないうちにあげると根腐れを起こすので、毎日あげていつもジメジメさせていてはいけません。乾かし過ぎると水枯れで、花茎も葉もぐったり垂れてしまいますので、タイミングを見計らった水やりが必要になります。萎れてしまったら、水をたっぷりあげて新聞紙などで包んで、半日程度置いておけば復活してくれますので大丈夫です。水やりの時間は朝夕(夜)の寒い時に冷たい水をあげるのではなく、少し温まった時間帯にあげるといいでしょう。

咲き終わった花は下の写真ように”しべ”がピンと一本立って実が膨らんできます。蕾は三角の閉じた花びらが突き出ていますので、間違えないようにしましょう。タネをつけると株は消耗しますので、花びらが変色してきた花はタネをつかせないように早めに株を押さえながら株元から茎を回しながら引き抜きましょう。 

5月になったら、花茎がしおれ、葉が黄色くなってだんだんと抜けてきます。休眠期に入った証拠です。そうなったら戸外の雨の当たらない所に置いて、8月いっぱいのでは完全に水を切ります。休眠してしまうので、日陰で構いません。9月に入ったら(できたら植え替えをして)、陽のよく当たる所に出して水や肥料をあげましょう。だんだんと球根の表面にピンク色の芽が見えてきます。次第に葉が展開して、花芽も着いてきて12月になればまた花も咲き出します。

ポインセチアとシクラメンは同じ所に置いてはいけません。同じ時に水やりをしてはいけません。同じように肥料をあげてはいけません。冬越し後も同じように管理してはいけません。

ポインセチアの管理の仕方

ポインセチアの管理の仕方

ポインセチアはメキシコ高地原産の低木になります。赤と緑の葉がクリスマスカラーでクリスマスの定番な植物なので寒いのが得意なのかと思い勝ちですが、実は寒いのは苦手な植物なのです。葉の中心にある小さな黄色い部分が花で、その周りの葉(苞葉)が赤く色づくのです。

玄関先などの戸外に置きたいところですが、寒さが苦手な植物なので室内でも比較的暖かい所に置いて管理する必要があります。初夏から秋までがポインセチアの生長期で、陽が短くなるのを感知して休眠期に入り花を咲かせる植物で、シクラメンと逆になります。

したがって、冬場は休眠しているので、水やりはかなり控えめにする必要があります。鉢土が乾いてから2、3日くらい経ってから水をあげるようにしましょう。また、生長しているわけではないので肥料も必要ありません。また、花柄つみなども必要ありませんが、触ると葉や茎が折れやすく、また折れると白い樹液を出しますので、扱いには気をつける必要があります。

4月になったら植え替えをして、陽が良く当たる戸外に出し、長く伸びている茎を半分程度に切り詰めて肥料と水をたっぷり与えながら管理します。日照が12時間以下にならないと花芽が形成されませなんので、クリスマスの時に葉を赤くするには9月中旬から強制的に陽が短い環境を作ってあげる必要があります。9月中旬から2ヶ月間夕方5時ごろから翌朝8時ごろまで、段ボール箱などをかぶせて暗くしてあげる短日処理という作業が必要になります。

ポインセチアとシクラメンは同じ所に置いてはいけません。同じ時に水やりをしてはいけません。同じように肥料をあげてはいけません。冬越し後も同じよう管理してはいけません。

シクラメンの管理の仕方