害虫にとってもいい季節になってきました 2

サンゴジュハムシは幼虫も成虫もサンゴジュなどのガマズミ類を食害するハムシ科の甲虫です。幼虫は4月ごろに発生して葉の裏に付き、新しく展開した新葉に穴をあけます。6月から7月に成虫になり、葉肉を食害します。オルトラン液剤やスミチオンなどが効果的です。

アブラムシはアリマキとも呼ばれ、植物の花芽や葉芽や茎葉に取り付き吸汁し、生育不良や病気を伝播さる他、甘いベトベトした排泄物を出すのでスス病の原因にもなる害虫です。たくさんの種類のアブラムシがいて、特定の植物に取り付くものや広範囲の植物に取り付くものもいます。また、同じ種でも羽あり、羽なし、緑色、黄色、黒、白など、色も形態もさまざまです。

テントウムシはアブラムシやカイガラムシを食べる肉食性タイプ(益虫)、うどんこ病を食べる菌食性タイプ(益虫)、ナス科の植物を食べる草食性タイプ(害虫)がいます。肉食の益虫にはナナホシテントウやナミテントウなどがいます。草食のテントウムシにはナスやジャガイモなどいろいろな野菜を食害するテントウムシダマシとも呼ばれるニジュウヤホシテントウやオオニジュウヤホシテントウなどがいます。また、うどんこ病を食べてくれる益虫のテントウムシにはキイロテントウやシロホシテントウなどや主に幼虫がタマカタカイガラムシを食べる益虫のアカホシテントウがいます。

害虫にとってもいい季節になってきました

チュウレンジバチ

チュウレンジバチの成虫が庭を飛び回っていました。バラなどの枝に卵を生み付けると、幼虫があっという間に葉を葉脈だけにしてしまいます。

似た仲間にチュウレンジバチとアカスジチュウレンジいてよく似ているということで画像がどちらなのか特定できませんでした。ともにバラの大敵な害虫になります。成虫は枝にお尻から注射器のように卵をたくさん産みつけ、大量に孵化した幼虫が大きくなりながら全体に広がっていき太い葉脈だけ残して食べ尽くします。蚊やハエのエアゾール式の殺虫剤が結構効果的です。

 

うちの庭にもナガミヒナゲシが

道路端で自動車に飛ばされた小さなタネは1961年に東京で繁殖が認められて以来、がどんどん繁殖エリアを拡大し、今や日本全国に広がっています。

気がついたら、いよいようちの庭にも入ってきていました。

このナガミヒナゲシは遠く地中海からやってきた帰化植物です。小さいことに例えられる「芥子粒ほどの実」を付けるポピーの仲間ですが、1株でも1000以上のタネを内包した実をたくさん付けるので、どんどん風で飛ばされながら繁殖していく可愛いながら、逞しすぎる植物なのです。

今や土手や空き地に黄色いエリアを広げているセイダカアワダチソウ(要注意外来生物)と同じように「アレロパシー」という他の植物の生育を阻害するホルモンを出すということでも知られています。特定外来植物には指定されてはいませんが、侵略的外来種の一つでしょう。

店舗前花壇植栽依頼

植物は全て抜根して土を半分取り除き、新しい培養土、牛糞堆肥、腐葉土を混ぜて投入しました。アイアンフェンスは背景の色合いを考えて色を変えてみました。

左側の奥行きのない花壇には左右の端に這性コニファーのブルーハセフィックを配し、手前に黄色と紫色のカリブラコアを並べてみました。右側の花壇にはマホニア・コンフーサを3株、アイアンフェンスの前にボックスウッドを2本ずつ配置し、紫色のペチュニアと白のニチニチソウを手前に合わせました。

植え替え依頼

植えられていたツバキが枯れてしまったということで、草花の植栽を依頼されました。

中央にマーガレットを配し、接木キュウリ、ミニトマト、パセリ、スイートバジルの4種の夏野菜とカリブラコア、ニチニチソウ、コンパニオンプランツのマリーゴールドを入れて野菜と草花の混植ポットにさせてもらいました。

キュウリとトマトの支柱として自然素材の竹を3本組んでラン鉄線で固定して立ててみました。