店先の木香薔薇(モッコウバラ)が満開の店の様子です。4 月20日 / 2021
害虫にとってもいい季節になってきました
チュウレンジバチの成虫が庭を飛び回っていました。バラなどの枝に卵を生み付けると、幼虫があっという間に葉を葉脈だけにしてしまいます。
似た仲間にチュウレンジバチとアカスジチュウレンジいてよく似ているということで画像がどちらなのか特定できませんでした。ともにバラの大敵な害虫になります。成虫は枝にお尻から注射器のように卵をたくさん産みつけ、大量に孵化した幼虫が大きくなりながら全体に広がっていき太い葉脈だけ残して食べ尽くします。蚊やハエのエアゾール式の殺虫剤が結構効果的です。
うちの庭にもナガミヒナゲシが
道路端で自動車に飛ばされた小さなタネは1961年に東京で繁殖が認められて以来、がどんどん繁殖エリアを拡大し、今や日本全国に広がっています。
気がついたら、いよいようちの庭にも入ってきていました。
このナガミヒナゲシは遠く地中海からやってきた帰化植物です。小さいことに例えられる「芥子粒ほどの実」を付けるポピーの仲間ですが、1株でも1000以上のタネを内包した実をたくさん付けるので、どんどん風で飛ばされながら繁殖していく可愛いながら、逞しすぎる植物なのです。
今や土手や空き地に黄色いエリアを広げているセイダカアワダチソウ(要注意外来生物)と同じように「アレロパシー」という他の植物の生育を阻害するホルモンを出すということでも知られています。特定外来植物には指定されてはいませんが、侵略的外来種の一つでしょう。