この時期、芝生に穴を開けられることがあります。考えられることはコガネムシ、ミミズ、ムクドリやカラス、アリ、モグラではないかと思われます。まず、加害者を特定するには開けられた穴とその周りの状態がどうなっているのかを見極める必要があります。まず、残土が穴の中に押し込まれているのか、外に排出されているかを確認することが必要です。
穴の周りに排出された残土がないとすると、鳥が突いて開けた空けた穴だということが特定できます。この頃よくムクドリやカラスが土を突いてミミズや虫をとっているのを見かけます。芝刈りをした後に虫を狙って飛んでくることも多いです。
掘った穴の土が穴の周りにあるとすると残りの4つですが、大きめの穴で排出された残土も山盛りで多いとするとモグラではないかと考えられます。モグラは夜間に土中のミミズやコガネムシの幼虫などの虫を狙って土の中と外を行き来しながら芝庭を荒らします。
穴が小さいか穴が確認できないとすると残りは3つ。今度は掘り出された土と穴の形状を考える必要があります。穴が確認できず、排出された土が細かい粒状もしくは粘土のように盛り上がったているとするとミミズの糞土ではないかと考えられます。
穴が確認でき、掘り出された土が糞土ではないとするとコガネムシかアリということになります。アリの場合は日中アリの出入りが確認でき、残土の粒はおよそ均等で粒のようになっているかと思われます。
コガネムシの場合は蛹から羽化して地上に出ていくために穴を開けるということになります。通常こがネムシの羽化は6月中旬から下旬にかけてになります。コガネムシの幼虫は芝根を食害します。
以上のことから、4月のこの時期、大きな穴ではなく、粒状の細かい排出土が周りにあり、アリの出入りが確認できないとするとるミミズが犯人の有力候補だと思われます。ただ、この場合は予想以上に穴が多いことなどから、何かの昆虫が羽化していったことも考えられますので、もう少し様子を見ることも必要かもしれません。